千葉市
終戦の日 千葉県の森田健作知事が靖国神社参拝 就任以来10年連続
千葉県の森田健作知事は15日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。森田氏は先の大戦で親族を亡くしており、平成21年の知事就任以来、10年連続の参拝となった。
森田氏はこの後、千葉市中央区の県忠霊塔で行われた県主催の追悼行事に参列した。
平成最後の「終戦の日」の15日、県主催の戦没者追悼式が千葉市中央区の県忠霊塔で行われた。同式典は今年で65回目で、森田健作知事や熊谷俊人千葉市長、県遺族会の会員ら約90人が参列した。出席者らは正午に合わせて1分間の黙祷(もくとう)をささげ、忠霊塔に設けられた献花台に花を手向けて英霊の冥福を祈った。
式典後、森田知事は「日本の内外情勢が厳しい中、県民の代表として頭(こうべ)を垂れ、国民を守ってほしいと祈りをささげた。戦争はあってはならないことだ」と語った。先の大戦で親族を亡くしている森田知事は同日朝、東京都千代田区の靖国神社にも参拝した。
先の大戦で兄2人、義兄2人を亡くした県遺族会の丁子(ようろご)源三郎会長(84)=銚子市=は「(戦後)73年がたち、遺族も高齢になったが心からの感謝と『安らかにお休みください』との思いをささげた」と話した。
県忠霊塔は昭和29年に戦没者追悼のために建設され、日清戦争以降の県内戦没者の名簿が収められている。